2011年7月16日土曜日

核(ニュークリア)の記憶2

 その後、大学生協でぶらぶら本を探していたときイスラエル諜報機関モサドについて書かれた本とロスチャイルド金融財閥について書かれていた「赤い楯」という本が目にとまり、パラパラとめくり後者を購入した。
 そこには、ヨーロッパの有名ブランドからハリウッド映画の話まで、アヘン戦争からセポイの乱まで受験で暗記した世界史とは異なる閨閥から世の中をみる近現代史が展開していた。無我夢中で友達と回し読みして、「億万長者はハリウッドを殺す」なんかも読んでロスチャイルドやロックフェラー金融財閥って何なのかそしてお金と核との関係って何なのかを考えた。
 その延長で反原発本「眠れない話」「危険な話」「最後の話」を読んで原発が何なのかが分かりはじめてきた。
 そしてようやく1991年の美浜原発2号機の一次冷却水漏れ事故の重大性を認識することになった。夏季合宿で行ったあの水晶浜から美浜原発は見えていた筈だ。だけれど自分には何も見えていなかった。
 たとえ目の前に巨大な物体が存在していても人間は見る意志を持たなければ何も見えない。正直、青くなった。隣県の福井にある原発銀座、一歩間違えれば大変な事故ににつながりかねなかった美浜原発の事故。
 それを自分も含めて殆んどの人が新聞TVなどメディアが牛耳られているために知らない現実、それからロベルト=ユンクの「原子力帝国」、堀江邦夫「原発ジプシー」、鎌田慧「日本の原発地帯」などを立て続けに読み、高木仁三郎さんの原子力資料情報室の通信も取るようになった、自分が何も知らなかったことを知り、若いもんだから、知った情報を周囲の人間にあたりかまわず吐き出した。突然の変容に周りもびっくり迷惑だったろうが、今になって思うに事態のあまりの恐ろしさや国際的な原発シンジケートの巨大さにおののき、一人で抱えきれない消化不良の負担を周りに吐き出すことで軽減したかったのだと思う。

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